食品への異物混入は依然として商品苦情の多くを占めており、この問題の解決は食品関連産業にとって大きな課題といえる。なかでも昆虫類の異物混入は、その頻度の多さや苦情の深刻さなどから、とくに問題視されている。食品工場のように異物混入リスクの高い現場ではさまざまな管理が施されているが、異物混入事故は後を絶たず、工場に生息する昆虫類の減少もままならないことが多い。このことは効果的な昆虫類の防除が容易ではないことを裏付けている。昆虫類の防除を困難にさせている代表的な理由として、●短期間で爆発的に繁殖でき、繁殖する根元がある限り短期間で元に戻るため、薬剤や機材による殺虫・捕獲は一過性の対応にしかならない●多くの昆虫類は移動能力が高く、特定の場所に止まるとは限らない●管理対象となる昆虫類は種類によって生息する条件などが変わるといった点があげられる。 こうした状況の打開には、昆虫類の生態・生息条件をよく考えた継続的かつ効果的な防御手段を、特定の部位・場所ではなく工場全体で持たなければならない。そして、その近道が総合的な昆虫類の管理システムの導入であると考える。

<出典元 プラントエンジニア誌2007年7月号>

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